いやー揺れた

みなさん、ご無事ですか?ま、こんな場末のブログを見に来ているということはご無事なのでございましょう。

僕は11日のそのとき、出張先の職場にいました。出張先とは言っても、ホームグラウンドみたいな場所なんですが。で、うちの職場って建物が大きくて棟がいくつもつながってるんです。で、僕はたまたまB棟とD棟のつなぎ目にいたんです。そこで、大きく揺れ始めて。そこで、いわゆるエキスパンションジョイントと呼ばれる、接合部の金属のカバーのところが大きく隙間があいた瞬間、そこを渡るという素敵な体験をしまして。正直、揺れたときにこの接合部が大きくずれていまして。まあ、ずれてるからこそ大丈夫という話なのかもと思いながら、のんきにその場に居座るという頭の悪い行動を取ってしまいました。
まあ、もともと隙間があいてる所にカバーをかけているところなので、ある程度は仕方ないんですが、下の階の廊下が隙間から見えまして、さすがに「ああ、ここはすきまだから、どっちかに逃げなくちゃなあ」と思いました。この時点で1分ぐらいでしょうか。まだ揺れていまして。
で、すぐ隣の部屋のいつものオフィススペースに入ったら、もう書類の束やら、発注して上がってきた印刷物の束やらが床に散乱。みんなが色んなものを倒れないよう押さえるのに必死。電気もほどなく消え、非常電源に。そのまま2−3分は揺れてたと思います。
揺れが収まった瞬間から、内線電話が。
うちの部署って、結構、職場でもいろいろと大変な部署でして、みんな真っ先に心配する場所の一つなんですが、それもあってかすごい内線の鳴り方。
いつもはどこにいるかもわからないような上役がみんなあっという間に総集合。陣頭指揮をとって、「とりあえず、今、どうしても続けないといけない作業以外は中止!」と命令を出していました。なんだ、うちの上役、こういうときは結構やるのね。
結局、作業自体は即座中止できるものは即座中止。即座中止できないものも、建物の安全確認を取ってその作業の終了まで継続したのち、その後の予定作業は全中止。

僕は、その日実はちょっと離れた別棟でちょっとした実験まがいのことをやっていたのですが、たまたまオフィスのある棟にいたので、あわてて別棟に。その部屋に行く途中、防火扉が何重にもしまり、真っ暗な中、軽い土埃のようなものが舞っているのが印象に残りました。幸い別棟もそれほど被害はなく、その別棟で作業していたお師匠さんが僕の携帯だけ保護して外に避難していました。
お師匠さんとは外で再会。お互いの無事を確認したのち、お師匠さんには「もうなにもできんので帰れ。」といわれ、とりあえず携帯以外の荷物をとりがてら、ラットのお水だけ補給しに実験棟に戻って、すぐに帰宅となりました。

自宅では物が散乱しているものの、おおむね甚大な物的被害なし。妻は花粉症の薬をもらいに病院に行った帰りで、下の子供を乗せ車で走行中だったようです。上の娘は幼稚園で地震を迎えたようですが、先生たちがきちんと誘導してくれたおかげで、人的被害はなかったそうです。たまたま、その日はうちの妻が迎えに行く日だったので、妻は地震後すぐその足で幼稚園に向かい、上の娘の無事を確認。先生は「みんないつものくんれんよりじょうずにしずかにあわてないでできましたね、ってほめてくれた。だれもけがしなかったよ」と娘が言っていました。

家に帰ってきて、とりあえずなんか風呂に水をためておこうと、ほんとに深い考えもなしにただただ直感的に思って、妻と「風呂に水入れとこうな!しばらく抜かないで、風呂にはつからずシャワーにしよう。」と風呂桶にお湯をはりました。これが、後々結構役に立ちます。

なんか、飲み水とか食べ物とか大丈夫かなあ、と思ってコンビニに言ったらカップラーメンとか弁当とかは軒並み売り切れ。入荷未定。残っている値段高めのカップラーメンを買いこみ、帰りの自販機でお茶とお水を買いこみ、帰宅。

水もなんとなく家にある鍋とかボウルとかに浄水したものをためてためて、飲み水に困らないようにだけためておきました。

米も炊けるうちに炊ける分を炊き、冷蔵庫に入っている魚や肉などの生ものに湯通しだけして、毎日火を通しながら数日食いつなぐ作戦に。

うちはオール電化なので、停電していたらこの時点で完全に詰んでいたのですが、幸い、停電には至らず最悪の詰み状態をまぬがれました。(翌日、カセットガスコンロを購入。)

この時点で、ネットが生きていることを確認。情報収集にテレビとネットの二段構えでいくことにしました。

ネットはリアルタイムで情報が更新されていくので、速報性は高いですが、なにぶんにもノイズも多い媒体です。特にツイッターは役にも立たない情報や、善意から来るデマの拡散が多く、だまされないように必死になっていました。市のホームページを見ると、停電や断水の情報が載っているのですが、なにぶん重い。そのうち、市の一部局がたまたま持っていたツイッターアカウントで市の震災関連情報を流してくれるようになりました。

今後もツイッターで極力デマに流されないように情報を集めて行こうと思います。

いま、うちの居住地域は停電はなく、水だけ供給が断続的になっている状態ですが、我が家はなんとなーく貯めてた風呂水が、ここにきて驚異の実力を発揮。
トイレの水は2回に分けて流すと効果的ということもわかりました。最初に6-10Lバケツで一気に流し、そのあと、3-4Lで追いかけると、比較的きれいに流れます。もちろん、それはうちのように風呂桶に200L以上+最悪エコキュート内の400Lを取り出せる潤沢な水があるからこそなんですが。これから新築の人はガスでも電気でもいいので、大容量給湯設備は備えておくととてもいいと思います。

風呂は入らず、給水があった時に家族で身を寄せてシャワーを浴びて、歯を磨くというやり方で、とりあえず3日目に突入。きょうは自治体公式のツイート情報では、配水設備の復旧がめどが立ったようで、水道の回復に期待が持てそうです。

で、そうなると実は困るのがガソリンです。僕は片道30km近くを自動車で通勤しており、自己都合でガソリンがないからと欠勤できる職種でもないので、このままだと、当番時は職場に泊まるしかないのかなあと困っています。