ハトプリ感想雑記

ハートキャッチプリキュア映画版の感想を少し。
あんまりネタばれしない程度に書く。でも、一部ネタばれするので、畳んでおく。

幼児を連れていったのだが、幼児にはちと難しい内容だったと思う。敵のサラマンダー男爵と、ルーガルー(オリヴィエ)との出会いのシーンなど、回顧的なシーンがあるのだが、普段のテレビはほとんど時系列に沿っているのに対して、過去に戻ったりするので幼児には理解が難しかったのかな、後半は飽きていた。30分もののテレビって時系列通り話が進んで、伏線から回収までが早く済むから飽きないし、子供でもあまり忘れないんだろうけど、やっぱ1時間以上の物語を幼児が集中力を持ってみるのは難しいと実感。

お父さんは楽しかった。なんせ、あわててジュース振り回すいつきやら、単独変身するマリンやらなかなかレアな物が見られておもしろかった。

おばあちゃんっ子のつぼみがいつもに増して花オタドジっ子全開でトラブルになったり、「袖摺り合うも多少の縁」という諺まで持ち出しておせっかい全開だったり、それがほほえましくもあり。きっと、つぼみ好きならこの時点できょうは来てえがったなー、と満足するだろうぐらい、最初からつぼみのいいところ悪いところとり合わせた魅力が全開である。変わりたい、と願う者を助けずにはいられないそのブロッサムの最後まで「変わりたい心」を信じるやさしさに、つぼみ好きはたぶんやられると思う。

(だが、個人的にふと思ったのはつぼみって、きっとそのまま大人になったとして、彼女にするとイライラするタイプだなー、と。まっすぐすぎてこまる。えりかの方がよっぽど柔軟で扱いやすくて物分かりがいいと思う。いや、ま、架空の人物相手にこんなの、別にどうでもいいんだが。)

えりかは相変わらずの色物扱い。変顔率は堂々のNo.1と言っていいだろう。しかし、ファッションショー前の日のお話ということで、やはり期待通りのお裁縫えりかも登場する。
えりかの魅力は、明るさと柔軟性と行動力。ここでも、やはりその魅力はいかんなく発揮されていて、しかも、このえりか、テレビ版で当初持ち合わせていた自分のコンプレックスを行動力に変えて前に進んでいるのでとてつもなく強い。マリンインパクト連発で、イケイケ度ではほんと最強。

いつきは、僕っ子全開だがやはりちょっとパリということでいつもよりははしゃぎ目なので、いつきのしもべさんたちはその辺りの「普段着いつき」を堪能できるだろう。サンシャインはいつものようにその精神力の強さでプリキュアの屋台骨をしっかり支えていて安定感抜群。さすがプリキュア専門学校主席卒業生。(嘘)

ゆりさんは、いつもより出番多め。高校生という余裕がそうさせるのか、大人の対応で難題をそれなりに解決していく。ときには若干強引に、しかし、クールに決める。少し哀愁を帯びた大人の女性の魅力を高校生が体現しているとは!
で、ムーンライトとしても様々なキースポットで出てきては話を進めていくので、陰の主役と言ってもいいぐらいだ。とくにサラマンダー男爵と・・・むにゃむにゃ。

サラマンダー男爵が何者なのか、とかそういう話はネタばれなので止めておくが、見に行けばいきなりの急展開にちょっと笑っちゃうぐらいすぐに正体がわかる。
なんでフランス人とは言葉が通じないのに彼らとは話せてしまうのかって?それはね・・・。まあ、見に行くしかないさ。

あと、オープニングいいよ、オープニング。パリの町並みの看板や標識などにスタッフクレジットを組み込んで、きれいにまとめていて、オープニングテーマも映画用にプリキュアメンバーたちの掛け声も入っているバージョンで、否が応でも「始まる!」感を高揚させてくれる。

最後の戦いで、娘がフラワーライトを熱心にふりふりしていたが、実は、どうも、フラワーライトを使うタイミングがよくわからず、みんなまばらに使っていたようだ。というか、おそらくここだと思うんだけど、振っていいのかな?みたいな感じだったんだと思う。僕は娘を焚きつけて「いまだ!ここでフラワーライトだ!」ってこっそり言って思いっきり振らせた。こっそり言ったのだが、静かな映画館ではこそこそ話でも聞こえてしまうのか、周りのお友達なども僕の合図でみんな「ここ?」って感じで振り始めた。結果、なんとかみんなで応援。おそらく、振りたいけど振っていいのか分からず躊躇したんだろうな。なので、みんな妖精さんが心の種の力を欲しがったら遠慮せず力いっぱい振るんだよ!

それから、子を連れていくときのアドバイスとしては、映画館にもよるだろうが、映画館の入り口で売っているプリキュアグッズの数が尋常ではないので子供には見せないことをお勧めする。

全体的にまとまりのない内容になったが、ネタばれしない程度に書くにはこれが限界だ。
おもしろかった!!と書いておけばみんな見に行ってくれるだろうか。