漢字

何の気なしに漢字字典をみながら、なるほどね、と納得すること。

屯という字は、「たむろ-する」と読み、群がる・集まるというような意味を持つ。
春という字は屯+日という字形が変化したもので、日の光で草が群がり始める季節ということから春。

貸という字は、代+貝で、貝はお金の意味で、お金の所有者が変わるから「かす」という意味。
借という字は、人+昔で、昔という字はもともとは積まれた干し肉という意味で、転じて積み重なるという意味を持つので、「人」の力を自分の力に「重ねる」から、「かりる」という意味らしい。

会という字はもとは會という形。これは、曾(=曽)という字に端を発し、曾はいわゆる蒸し器である「こしき(=甑)」という意味を持ち、この曾にふたをしたのが會。で、なんでそれが「あう」という意味になるかというと、こしきとふたが一致しているさまから「あう」という意味を持ったんだとか。

劇という字は、〓+〓で、〓は獣同士の激しい取っ組み合いのこと。それにりっとうをつけて激しいという意味を全体で持つ。だから、「劇薬」などという意味合いに使われる。また激しい取っ組み合いから転じて、芝居の意味を持つようになったそうだ。

勉は「免」が股を開いて新生児を生み出す形をかたどるもので、「力」を入れて子供を生むことから、ちからをこめてつとめる、という意味になる。
ちなみに、分娩の娩はもともと免だったが、免という字が「のがれでる・まぬがれる」の意を強く持つようになったから、女をつけて区別した。
妊娠という字は、妊は壬が「ある重さのものを持続的にいだく」つまり、女が胎児を体内に抱く、身ごもる。娠は辰が「ふるえる」で、女性の体内でふるえうごめくものがある状態、ということから身ごもるという意味になる。

「動もすれば」は、「ややもすれば」と読む。
鏖=みなごろし なんていう漢字まである。おそろしや。

漢字字典おもろい!